8月16日、関西学院大学経済学部 林 宜嗣 教授を講師にお迎えし「分権型地域再生のすすめ−地域再生の課題と条件−」をテーマに専門調査会を開催しました。
講演の主な内容は、
今、論議されている地域主権に関しては、「何のためか」が見えにくくなっていると、制度論の問題になりがちであるが、まず現行制度内でもできることもあり、やる気を含め取組の問題であること、「地域の活性化のため」、その基盤づくりとして分権があること、東京一極集中に歯止めをかけ、地域資源を活かしつつ独自の取組を進めるべきであること、
さらに、若い研究者が直ぐに政策提言を発表する傾向があるが、その前には現状を十分に踏まえ、問題分析をすることが重要であること、等々を指摘され、
地域を活性化させ、地域再生を図るためには、
現在のように中央政府各省からの縦割りの関係ではなく、総合的に取り組める関係にしていくことが重要であり、地方分権こそ、地域の自立再生、財政再生の環境整備であり、そのためには、的確な状況認識、総合性、迅速性を確保していくことが必要であり、また地域開発に関しても、従来の経済開発の考えのみではなく、地域の福祉、文化、教育も含めた社会開発の考えで進めるべきで、設計図こそが重要であると締められました。
今後も専門調査会においては、「地方のあり方について」最重要課題として、取り組んでいきます。